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新・デジタル遺品と相続


うっかり忘れると大変
パスワード忘れた!

昨年はフッシング詐欺、サイトに不正侵入し個人情報を盗み出す事件が報じられました。

情報化の進展とともにその手軽さゆえさまざまな事件が発生しています。

これからの相続の問題としてぜひデジタル遺品にも注目したいものです。

●デジタル遺品とは

定義するとパソコンやスマホに保管されている金銭データと言えます。インターネット銀行の預金、カード、アプリなど収入支出のやり取りが発生するものです。

一般的なデジタル遺品には次のものがあります。ここでは分かりやすくするため私的に所有するものを例にしました)

・ネットバンキング A社

・クレジットカード B社、C社

・アプリ D社

補足すると、ネットバンキンは普通預金(定期預金)として預けてるので紙の通帳はありません。カードはVisaやUCなどのクレジットカードで電気料やショッピングなどを利用した際毎月引き落としされます。またアプリはホームページ会社の年毎更新料となります。他にも音楽や映画などのサブスクも含まれるでしょう。

●何が問題となるか

それぞれにアクセスするためにはIDやパスワードが求められます。ネットバンキングはさらに暗唱番号を入力するなどより厳重な管理がなされています。

ある日突然、持ち主が病気や事故によって亡くなるとどうなりますか。残された家族はID、パスワードがわからないとアクセスできなくなります。指紋認証を採用している場合はスマホを起動することさえできなくなるでしょう。相続が発生すると、デジタル遺品に対し何も手がかりがなく困ってしまいます。

●トラブルを発生させないために

どうすればよいか。

日頃から家族にはスマホやパソコンでやりとする情報を伝えておくことが大切です。

朝日新聞(2022/12/17)ではスマホのスペアキーを家族に残すことを提案しています。紙にスマホ等の名称とID、パスワードを書き、パスワード部分には修正テープを貼るなどして目隠します。

また、NHKラジオ(2022/11/8)就活カウンセラーのお話では表計算エクセルにIDとパスドを書き留めておく方法も紹介されていました。

何も残されていないと専門家に依頼することになります。データの復元やパスワード解除のサービスを展開する会社では、料金は機器によって異なるが、一般的に数十万円ほどかかるとされております。

できれば高齢になったらネットバンキングやクレジットカード、サブスクなどが本当に必要かアカウントを整理し見直したいものです。

●私的デジタル遺品の整理

今回の記事作成に並行してエクセル表にデジタル遺品となりうるものを整理しました。ID、パスワードを記入し将来家族が困らないよう一覧にまとめました。

すでに利用していないアカウントも整理しました。

 

この記事は、デジタル遺品と相続(2021/10/9)の記事を修正しました。