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印鑑登録証明書


市町村によって様式が異なります
イラストやさんの印鑑登録証明書

私たちは車や土地を購入するとき印鑑登録証明書を取得することがありますが、相続の手続きをする場合でも当証明書は重要な役割をもっています。多くの人にとってはその機会が少ないため、いざ取得するとどうしたらよいか不安に思うことがあります。いま一度印鑑証明書がについて知っておきたいと思います。

 

■印鑑登録証明書はどう取得する?

花巻市のホームページには問答形式で分かりやすく説明されています。

まず取得するには、市役所の窓口や自動交付機、コンビニストアに行って申請する方法があります。多くは市役所の窓口となりますが、その場合、申請人本人の印鑑登録証(市民カード)を提示し取得を受けることになります。市民カードはプラスチック製で金融機関のカードと同じ大きさです。万一紛失した場合は、再交付を受けることになりますが、即時交付ではなく郵便でやり取りするためある程度の時間をみることになります。

自動交付機やコンビニストアでも交付が受けられますが、注意が必要です。自動交付機の場合は市民カードの暗証番号を準備しておく必要があります。また、コンビニストアで取得する場合はマイナンバーカードを持参します。市民カードは必要がありません。

ご本人が忙しい場合、行政書士が代理で印鑑登録証明書を取得することもできます。

 

■何に使用されるか

行政書士が相続の手続きを受任し、事務を進めることを前提にお話いたします。

主に遺産分割協議書の作成が中心となります。お亡くなりになった方の相続財産の確定をすることから始まります。この場合、金融機関に対し預貯金の残高証明書を取得しますが、委任状には相続人代表者の実印と印鑑登録証明書を添付し金融機関に申請します。また、不動産関係は固定資産税課税評価証明書が保管されていれば問題ないのですが、見当たらない場合委任状によって市役所で取得をします。相続人間で遺産分割協議がまとまったときは、遺産分割協議書を作成し実印を押印します。あわせて印鑑登録証明書を添付し本人に間違いのないことを確認します。このように段階を踏む過程で証明書の提示や添付が必要となるものです。

 

先ごろ支部研修会において講師を務められた方が、相続の手続きをすすめる中で、印鑑登録証明書を取得される苦労を話されました。行政書士として受任した場合は、あらかじめ相続人の方々には印鑑登録証明書の取得が必要なことを説明し、スムーズに進むようご協力を依頼することが大切となります。