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実務基礎研修会


11月も半ば過ぎなのに街ではワイシャツ姿で散歩する方もみえました。

今日は岩手県支部主催の実務基礎研修会でした。場所は中津川沿いに建つ県民会館で、開業間もない新人行政書士を中心に40名強参加しました。

 

研修は2日間行われ、初日は、農地法、代理、建設業許可及び相続遺言でした。いずれの講義もベテラン行政書士の先生方が実務で培った知識と経験を伝えていただきました。特に業務としている相続遺言については関心を持って聞くことができました。遺産分割協議の作成支援では、被相続人の死亡という現実を前にして、お客様と接する態度について改めて”傾聴”することの大切さを学びました。”聴”すなわち”十四の心”をもって耳を傾けるのだ、ということです。これは他の業務についても言えることですが、高い立場から説明するのではなく、お客様に寄り添い結論をまとめそのうえで書類等に表すことが求めれています。

 

相続担当の先生は、成年後見制度についてもふれられました。成年後見はコスモスに加入し活動されている行政書士は多くなっています。その中で講師の方は10名余りの方々を受任されているということです。正直言ってこの数には驚きました。被後見人は認知症高齢者、知的障がい者、精神障がい者等様々な状況にありますが、あくまでも本人尊重の立場で意思を確認しながら業務を担うことには、伺い知れないご苦労もあろうかと思いました。

 

新型コロナウイルスの影響が徐々に拡大する中での研修会となりましたが、毎年この時期に開催する実務基礎研修は本来であれば、この研修を通じて次の第一歩となるものです。昨年は受講できなかったので、やっと一年越しの研修が叶うことができました。