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成年後見制度と業務研修会


昨日は県書士会主催の業務研修会でした。今年度7回目、会場は新型コロナウィルス防止の為マスク姿が目立ちました。

 

今回の研修は盛岡法務局職員から「法定相続情報証明制度」(ブログ)について講義をいただきました。他に、遠く福岡県から「地域密着型行政書士のすすめ」と題し、一般社団法人コスモス成年後見サポートセンター常務理事の野田様の成年後見制度について講義をいただきました。

 

成年後見人となるためには、行政書士の場合、前記コスモスに会員登録しなければなりません。行政書士の資格だけでは取り扱いが難しい、ということです。研修を受け考査に受かり、それから加入の手続きが始まります。今までどうしてこの組織に入ることが必須なのか疑問でしたが、謎が解けました。成年後見人制度は家庭裁判所が主管されており、裁判所から指導があったようです。受任する士業として弁護士、司法書士、社会福祉士が該当します。

 

このように成年後見人は業務そのものがとても重いものであるため、一定の資質を求めているのだと思います。今回の研修では、講師の方はこれまでの体験を踏まえた事例を紹介されていました。超高齢社会を迎え、一人暮らし、家族との繋がりの希薄、認知症の増加など地域に根ざす行政書士の役割は後見事務や公正証書遺言作成支援、亡くなった後の事務手続きなどに関わることができるようです。社会貢献として求められる行政書士像の一つではないでしょうか。

 

6月に成年後見の研修が始まるので、参加してみようかと思いました。