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轟木消防創立百周年


轟木は花巻市の西南部に位置する地域です。大字が笹間とすれば轟木は7地区の一つです。ここの消防の歴史は古く、大正8年4月に創立された百年という歳月を経て、この間数々の消防現場に出動し「南部火消し」の伝統を発揮して今日まで活動されてきたのです。

 

父は昭和30年代前後に消防団員として加入し、昭和30年から同38年まで班長を務めたことで感謝状が贈呈されました。小さかったこともあり父が消防団として活躍されたことはあまり記憶にないのですが、とても名誉あることだと思い仏壇に報告いたしました。

 

挨拶の中で轟木地区を含む笹間はかつて人口が6千人を有していたとか。当時は商店街も形成され「隣保館」という映画館もありました。時代劇が主でしたが小さな建物のなかでハラハラドキドキの活劇を楽しんだことが思い出されます。少子高齢化の流れの中で、今では3千人となってしまい地域も活気を失っていることは否めません。

 

 そのような中にあって当日は式典が行われ、若い団員が地域の消防に取り組む姿を拝見でき、しっかりと消防団の組織が受け継がれていることを知ることが出来ました。祝賀会においては子供消防隊による火災予防の呼びかけや神楽の披露などもあり、消防団に寄せる期待の大きさを伺うことができました。これからも地域のために発展されていくことを信じました。

(写真は昭和23年頃で、フォード製ボンネット型ポンプでの放水試験の様子。右上に火の見櫓が見えます)