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金融機関 終活支援に


朝日新聞11月13日付け「おひとりさま」の遺産整理や葬儀の準備・・・という記事に注目をしました。紹介されている金融機関は大手三井住友信託銀行のOBやOGらでつくる一般社団法人「安心サポート」です。銀行本体とは別な組織ですが、銀行の持つ信用力や組織力を活かしながら、高齢化する顧客の新たな支え役を目指すとしています。

 

どんなことをするのかですが、高齢者の身元保証や老人ホームへの入居、病院の入退院の手続・葬儀手配・遺産整理などの代行、さらには財産管理などをする任意後見人を担うことなどを内容は様々です。顧客はサービスに応じて委任手数料を支払い、病院などの実費は銀行に預ける信託財産から支払われるものです。

 

財産管理の方法としては法定後見人、任意後見人、民事信託などの制度があります。内閣府の調査によりますと、一人暮らし高齢者は2015年に592万人、今後も増加するものとみられています。今回紹介されている記事では、富裕顧客といわれる70代女性の方でしたが、「つきあいのある銀行なので信頼していただき、その社団法人ならお願いしたい」と契約に至った理由を話されています。

 

記事の最後には信用金庫の動きも伝えています。花巻信用金庫は地元ですが、高齢者の成年後見人を請け負う取り組みがなされているとのことです。行政書士の仲間では任意後見を業務として取り入れされている方もおりますので、先の研修であった民事信託も財産管理として有効な制度であるのでさらに詳しく情報の収集に努めたいと思います。