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高村光太郎・書の世界


晩秋を前に「高村光太郎・書の世界」が展示されていることを知り大田山口の記念館を訪れました。

 

昨年訪れた時は高村山荘は覆いの工事中でしたが、立派に完成していました。先ずは記念館に入ると奥の展示室に数々の書が展示されていました。今回目に留まったのは「大地の麗」。当時の役場の新築にあわせ寄贈したものです。半紙や筆も盛岡から買ってきたものとか。力強い書でした。

 

山口小学校の学童のために書いた「正直親切」も子どもたちのためにわかりやすい書で表現されています。短歌「みちのくの 花巻町に人ありて 賢治をうみき われをまねきき」も展示されていました。

 

写真は光太郎が住んでいた山荘の全景です。このように冬は雪に覆われ「積雪三尺」(1メートルぐらい)と書いています。寒さが厳しく7年もの間独居生活を送られてことに驚きを感じたものでした。展示会に置かれてあった「書についての漫談」の中で光太郎は「書などというものは、目立ったお化粧をすべきものでもない。その時のありのままでいいのである。その時の当人の器量だけの書は巧拙にかかわらず必ず書ける。」と記しています。

 

光太郎の書は素直でわかりやすい書であると思いました。